沖縄の精神文化と自然
自然の中で人は生きています。
文化遺産は人が自然の中に生きた証なのだと思います。
玉城グスクの主郭に琉球開闢七御嶽の一つ、天つぎ雨つぎの御嶽がありますが、これは雨乞いをする目的の御嶽だったとされています。
舜天王統最後の王である義本王の時代に七月日照といわれ長いこと雨が降らなかった時期があったそうです。
義本王は自分に徳がないからそうなってしまったんだと言い、玉城グスクで自らを火炙りの刑にしようとした時、急に空が暗くなり大雨が降って火が消えたということです。
しかし、一旦降り出した雨は簡単におさまらず、今度は七月長雨になってしまいました。
洪水によって現在の琉球ゴルフ倶楽部内には川ができて、そこを泳いで渡ったことからその辺りの地域を泳ぎ口→イージグチ→上洲口と呼んだそうです。
また、女性や子どもたちは泳いで渡れなかったので脇を歩いたということで脇原という地名ができたそうです。
本当かどうかわかりませんが•••
しかし、自然と人の関係をよく表しているエピソードだと思います。
人が自然をコントロールすることはできないということですね。
だから人は祈るのだということです。
沖縄の精神文化がいつまでも自然と共にありますように。
3.11でお亡くなりになられた方々のご冥福と日本中で復興にご尽力される方々のご健康とご多幸を祈念申し上げます。
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